美祢市指定天然記念物 神功皇后神社の社叢 昭和五十四年六月二十日指定
この社叢は,本神社の裏山の森のことで
遠望すれば附近のアカマツ優先群落とは
明瞭に異なる相観を呈する。
これは主として高木層が「コジイ」および「イチイガシ」に
よって占められる典型的な照葉樹林であるからである。
高木層には,このほか「タブノキ」「アカラシ」「シリブカガシ」
なども見られる。亜高木層は,「シイモチ」「ヤブニッケイ」
「ヤブツバキ」「アラカシ」「シロバイ」などがあり低木層は
「シロバイ」「ネズミモチ」「アオキ」「ツバキ」「チャノキ」「シキミ」
「シリブカガシ」「イズセンリョウ」「タブノキ」「イヌガシ」等がある。
林床の草木層は,「テイカカズラ」「ベニシダ」「センリョウ」
「ミヤコノコギリシダ」「コバノカナワラビ」「フモトシダ」などがあり
稀に「サンヨウアオイ」も見られる。
この社叢の面積は約二八○○平方メートルで,主たる
樹木の樹齢は三○○年から~五○○年と推定される。
昭和五十四年八月
美祢市教育委員会
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