unset

(PHP 3, PHP 4, PHP 5)

unset -- 指定した変数の割当を解除する

説明

void unset ( mixed var [, mixed var [, mixed ...]] )

unset() は指定した変数を破棄します。PHP 3 では、 unset() は常に TRUE(実際には整数値 1) を返していました。 しかし、PHP 4 では unset() は もはや真の意味で関数ではなく、命令となっています。値が返されないため、 unset() の値を取得しようとすると、 パースエラーとなります。

例 1. unset() の例

<?php
// 変数を一つ破棄する
unset ($foo);

// 配列の要素の一つを破棄する
unset ($bar['quux']);

// 複数の変数を破棄する
unset ($foo1, $foo2, $foo3);
?>

注意: 現在のコンテキストで見えるものであれば、 オブジェクトのプロパティでさえも破棄することが可能です。

関数 unset() の内部動作は、 破棄しようとする変数の型に依存します。

あるグローバル変数が関数の中で unset() された場合、ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境にある変数は、 unset() がコールされる前と同じ値を保持します。

<?php
function destroy_foo()
{
    global
$foo;
    unset(
$foo);
}

$foo = 'bar';
destroy_foo();
echo
$foo;
?>

上の例の出力は以下となります。

bar

グローバル変数を関数の内部で unset() したい場合は、 $GLOBALS 配列を使用することが可能です。

<?php
function foo()
{
    unset(
$GLOBALS['bar']);
}

$bar = "something";
foo();
?>

参照渡しされた変数が関数内で unset() された場合に、 ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境でその変数は、 unset() がコールされる前と同じ値を保持します。

<?php
function foo(&$bar)
{
    unset(
$bar);
    
$bar = "blah";
}

$bar = 'something';
echo
"$bar\n";

foo($bar);
echo
"$bar\n";
?>

上の例の出力は以下となります。

something
something

静的変数が関数の内部で unset() された場合、 unset() は、その関数の残りのコンテキスト内においてのみ 変数を破棄します。関数を再度コールすると、破棄する前の値が復元されます。

<?php
function foo()
{
    static
$bar;
    
$bar++;
    echo
"Before unset: $bar, ";
    unset(
$bar);
    
$bar = 23;
    echo
"after unset: $bar\n";
}

foo();
foo();
foo();
?>

上の例の出力は以下となります。

Before unset: 1, after unset: 23
Before unset: 2, after unset: 23
Before unset: 3, after unset: 23

注意: これは、関数ではなく 言語構造のため、可変関数 を用いて コールすることはできません。

isset()empty()array_splice() も参照ください。