11.8. 演算子クラス

インデックス定義では、インデックスの各列に演算子クラスを指定することができます。

CREATE INDEX name ON table (column opclass [, ...]);

演算子クラスにより、その列のインデックスで使用される演算子が特定されます。 例えば、int4型対するB-treeインデックスには、int4_opsクラスを使用します。 この演算子クラスには、int4型の値用の比較関数が含まれています。 実際には、通常、列のデータ型のデフォルト演算子クラスで十分です。 演算子クラスの主な意義は、複数の有意義なインデックスの振舞いを持つ、いくつかのデータ型用です。 例えば、複素数データ型を、絶対値と実数部のどちらかでソートする必要があるとします。 この処理は、そのデータ型の2つの演算子クラスを定義した上で、インデックスを作成する際に適切なクラスを選択することで、実行可能です。

以下のように、デフォルトの演算子クラスとは別に、組み込み演算子クラスがいくつかあります。

以下の問い合わせは、定義済みの演算子クラスを全て返します。

SELECT am.amname AS index_method,
       opc.opcname AS opclass_name
    FROM pg_am am, pg_opclass opc
    WHERE opc.opcamid = am.oid
    ORDER BY index_method, opclass_name;

この問い合わせは、以下のようにすると、各クラスに含まれる演算子を全て返すように拡張可能です。

SELECT am.amname AS index_method,
       opc.opcname AS opclass_name,
       opr.oid::regoperator AS opclass_operator
    FROM pg_am am, pg_opclass opc, pg_amop amop, pg_operator opr
    WHERE opc.opcamid = am.oid AND
          amop.amopclaid = opc.oid AND
          amop.amopopr = opr.oid
    ORDER BY index_method, opclass_name, opclass_operator;