dropdbは既存のPostgreSQLデータベースを削除します。 このコマンドを実行できるのは、データベースのスーパーユーザまたはデータベースの所有者のみです。
dropdbは、DROP DATABASE SQLコマンドのラッパです。 このユーティリティを使用しても、これ以外の方法でサーバにアクセスして削除しても、特に違いはありません。
dropdbは、下記のコマンドライン引数を受け付けます。
削除するデータベース名を指定します。
dropdbが生成し、サーバに送信するコマンドをエコー表示します。
削除を行う前に、確認のためのプロンプトを表示します。
応答を表示しないようにします。
またdropdbは、以下のコマンドライン引数を接続パラメータとして受け付けます。
サーバが稼働しているマシンのホスト名を指定します。 この値がスラッシュから始まる場合、Unixドメインソケット用のディレクトリとして使用されます。
サーバが接続を監視するTCPポートもしくはUnixドメインソケットファイルの拡張子を指定します。
接続するユーザ名を指定します。
強制的にパスワードのプロンプトを表示します。
デフォルトの接続パラメータです。
また、このユーティリティは、他のほとんどのPostgreSQLユーティリティと同様、libpqでサポートされる環境変数を使用します(項29.12を参照してください)。
問題が発生した場合、考えられる原因とエラーメッセージについてはDROP DATABASEとpsqlを参照してください。 対象ホストでデータベースサーバが稼働していなければなりません。 また、libpqのフロントエンドライブラリの、あらゆるデフォルトの設定や環境変数が適用されることを覚えておいてください。
次のコマンドは、デフォルトのデータベースサーバ上のdemoデータベースを削除します。
$ dropdb demo DROP DATABASE
次のコマンドはホスト名eden、ポート番号5000で動作しているサーバからdemoデータベースを削除します。 その際、削除の確認、およびバックエンドに送られるコマンドを表示します。
$ dropdb -p 5000 -h eden -i -e demo Database "demo" will be permanently deleted. Are you sure? (y/n) y DROP DATABASE "demo" DROP DATABASE