9.14. 配列関数と演算子

表9-35に、array型で使用可能な演算子を示します。

表 9-35. array演算子

演算子説明結果
= 等しいARRAY[1.1,2.1,3.1]::int[] = ARRAY[1,2,3]t
<> 等しくないARRAY[1,2,3] <> ARRAY[1,2,4]t
< 未満ARRAY[1,2,3] < ARRAY[1,2,4]t
> より大きいARRAY[1,4,3] > ARRAY[1,2,4]t
<= 以下ARRAY[1,2,3] <= ARRAY[1,2,3]t
>= 以上ARRAY[1,4,3] >= ARRAY[1,4,3]t
@> 含有するARRAY[1,4,3] @> ARRAY[3,1]t
<@ 含有されるARRAY[2,7] <@ ARRAY[1,7,4,2,6]t
&& 重複する(共通要素を持つ)ARRAY[1,4,3] && ARRAY[2,1]t
|| 配列と配列を連結ARRAY[1,2,3] || ARRAY[4,5,6]{1,2,3,4,5,6}
|| 配列と配列を連結ARRAY[1,2,3] || ARRAY[[4,5,6],[7,8,9]]{{1,2,3},{4,5,6},{7,8,9}}
|| 要素と配列を連結3 || ARRAY[4,5,6]{3,4,5,6}
|| 配列と要素を連結ARRAY[4,5,6] || 7{4,5,6,7}

配列比較では、配列要素ごとに、要素のデータ型のデフォルトのB-Tree比較関数を使用して、その内容が比較されます。 多次元配列では、行番号を優先して取り出します(最後の添え字が最も最初になります)。 2つの配列で内容が同じで要素数が異なる場合、どの次元で最初に違いがあったかによってソート順が変わります。 (これは8.2より前のPostgreSQLでは異なります。古いバージョンでは、次数や添え字範囲が異なっていたとしても、内容が同じであれば、2つの配列は同じものとしていました。)

配列演算子の振舞いの詳細は項8.10を参照してください。

表9-36に配列型で使用可能な関数を示します。これらの関数の使用方法や例については項8.10を参照してください。

表 9-36. array関数

関数戻り値の型説明結果
array_append(anyarray, anyelement) anyarray配列の末尾に要素を追加array_append(ARRAY[1,2], 3){1,2,3}
array_cat(anyarray, anyarray) anyarray2配列を連結します。array_cat(ARRAY[1,2,3], ARRAY[4,5]){1,2,3,4,5}
array_dims(anyarray) text配列の次数をテキスト表現で返すarray_dims(ARRAY[[1,2,3], [4,5,6]])[1:2][1:3]
array_lower(anyarray, int) int配列次元の下限を返すarray_lower('[0:2]={1,2,3}'::int[], 1)0
array_prepend(anyelement, anyarray) anyarray配列の先頭に要素を追加します。array_prepend(1, ARRAY[2,3]){1,2,3}
array_to_string(anyarray, text) (anyarray, text) text配列の要素を指定された区切り文字を使用して連結array_to_string(ARRAY[1, 2, 3], '~^~')1~^~2~^~3
array_upper(anyarray, int) int入力された配列の次元の上限を返します。array_upper(ARRAY[1,2,3,4], 1)4
string_to_array(text, text) text[]文字列を指定された区切り文字を使用して配列の要素に分割string_to_array('xx~^~yy~^~zz', '~^~'){xx,yy,zz}