第 6章Windows システムへのインストール

目次
Windows インストーラ
マニュアルインストール
ActiveScript
Microsoft IIS / PWS
Apache 1.3.x (Microsoft Windows 用)
Apache 2.0.x (Microsoft Windows 用)
Sun, iPlanet, Netscape サーバ(Microsoft Windows 用)
OmniHTTPd サーバ
Sambar サーバ(Microsoft Windows 用)
Xitami(Microsoft Windows 用)
ソースからのビルド
Windows 用 PHP 拡張モジュール

本章は、Windows 98/Me および Windows NT/2000/XP に適用されます。 PHP は、Windows 3.1 などの 16 ビットのプラットフォームでは動作しません。 PHP がサポートする Windows プラットフォーム を Win32 と呼ぶことがあります。 Windows95 は PHP4.3.0 以降サポートされなくなりました。

PHP を Windows にインストールするには、 マニュアルインストールインストーラによる方法 の 2 種類があります。

Microsoft Visual Studio を持っていれば、オリジナルのソースコードから PHP を ビルドする ことも可能です。

Windows システムに PHP をインストールした後、機能を追加するために 拡張モジュールのロード が必要な場合があります。

警告

インターネットでオールインワンのインストーラがいくつか見かけられます。 しかし、いずれも PHP.net により公認されたものではありません。 システムを最適化し、また、安全を保つためには、 マニュアルインストールがもっとも良い選択ではないかと我々は考えています。

Windows インストーラ

CGI 版の PHP をインストールする Windows 用 PHP インストーラが、 http://www.php.net/downloads.php から取得可能です。 IIS、PWS、Xitami に対しては Web サーバの設定も同時に行われます。 このインストーラには、PHP 拡張モジュール (php_*.dll) が含まれていません。 拡張モジュールは、Zip パッケージもしくは PECL ダウンロード からのみ入手できます。

注意: Windows インストーラは PHP を動作させるための簡便な方法で、 (拡張モジュールの自動設定ができないといった)制約がいくつかあります。 インストーラの利用は、PHP をインストールする最適な方法ではありません。

まずはじめに、使用する HTTP (Web) サーバを システムにインストールし、完全に動作するようにして下さい。

インストーラを実行し、インストールウイザードの指示に従って下さい。 2 種類のインストール方法がサポートされています。一つ目は standard で、 設定の選択肢についてデフォルト値が示されます。もう一つは advanced で、 選択肢について質問が行われます。

インストールウイザードは、php.ini ファイルを設定し、 PHP が使用可能となるように Web サーバを設定するために必要な情報を集めます。 ただし、Apache をはじめとするいくつかの web サーバでは、インストーラによる自動での 設定変更は行われず、手動で設定変更する必要があります。

インストールが完了すると、システムもしくはサーバを再起動する必要があるのか、 そのまま PHP の使用を開始すればよいのか表示されます。

警告

こうしてインストールされた PHP の設定は安全ではないことに注意して下さい。安全に PHP を設定したい場合は、マニュアルでインストールし、オプションを注意深く設定するべきです。 上記の自動設定により PHP のインストールを瞬時に行うことが可能となりますが、 インターネットに接続されたサーバで使用されうるものではありません。