II. SQL言語

ここでは、PostgreSQLSQL言語を使用する方法を説明します。 まず最初にSQL構文全般について述べ、データを保持する構造の作成方法、データベースに登録する方法、そして、データベースへの問い合わせを行う方法について説明していきます。 本パートの中盤では、SQLコマンドで使用可能なデータ型と関数を紹介します。 そして残りの部分では、最適な性能を実現するためにデータベースを調整する際に重要となるいくつかの点について説明します。

ここでの内容は、初心者のユーザでも他の入門書などを参照することなく、最初から最後まで全てのトピックを理解できるような構成になっています。 各章ごとに内容が独立していますので、上級ユーザは必要な章だけを選んで読むことができます。 ここではトピックに関する説明が中心となっていますので、特定のコマンドの完全な記述が必要なユーザはパートVIを参照してください。

対象読者は、PostgreSQLデータベースへの接続およびSQLコマンド発行に慣れ親しんでいるユーザです。 まだこれらについて熟知していないユーザは、本書の前にパートIをお読みになることをお勧めします。 SQLコマンドは通常PostgreSQLの対話式端末psqlを使用して入力しますが、同様の機能を備えた他のプログラムも使用することができます。

目次
4章SQLの構文
4.1. 語彙の構成
4.2. 評価式
5章データ定義
5.1. テーブルの基本
5.2. デフォルト値
5.3. 制約
5.4. System Columns
5.5. テーブルの変更
5.6. 権限
5.7. スキーマ
5.8. 継承
5.9. パーティショニング
5.10. その他のデータベースオブジェクト
5.11. 依存関係の追跡
6章データ操作
6.1. データの挿入
6.2. データの更新
6.3. データの削除
7章問い合わせ
7.1. 概要
7.2. テーブル式
7.3. 選択リスト
7.4. 問い合わせの結合
7.5. 行のソート
7.6. LIMITOFFSET
7.7. VALUESリスト
8章データ型
8.1. 数値データ型
8.2. 通貨型
8.3. 文字型
8.4. バイナリ列データ型
8.5. 日付/時刻データ型
8.6. 論理値データ型
8.7. 幾何データ型
8.8. ネットワークアドレス型
8.9. ビット列データ型
8.10. 配列
8.11. 複合型
8.12. オブジェクト識別子データ型
8.13. 疑似データ型
8.14. XML文書サポート
9章関数と演算子
9.1. 論理演算子
9.2. 比較演算子
9.3. 算術関数と演算子
9.4. 文字列関数と演算子
9.5. バイナリ列関数と演算子
9.6. ビット文字列関数と演算子
9.7. パターンマッチ
9.8. データ型書式設定関数
9.9. 日付/時刻関数と演算子
9.10. 幾何関数と演算子
9.11. ネットワークアドレス型関数と演算子
9.12. シーケンス操作関数
9.13. 条件式
9.14. 配列関数と演算子
9.15. 集約関数
9.16. 副問い合わせ表現
9.17. 行と配列の比較
9.18. 集合を返す関数
9.19. システム情報関数
9.20. システム管理関数
10章型変換
10.1. 概要
10.2. 演算子
10.3. 関数
10.4. 値の格納
10.5. UNIONCASEおよび関連する構文
11章インデックス
11.1. 序文
11.2. インデックスの種類
11.3. 複数列インデックス
11.4. 複数のインデックスの組み合わせ
11.5. 一意インデックス
11.6. 式に対するインデックス
11.7. 部分インデックス
11.8. 演算子クラス
11.9. インデックス使用状況の検証
12章同時実行制御
12.1. 序文
12.2. トランザクションの隔離
12.3. 明示的ロック
12.4. アプリケーションレベルでのデータの一貫性チェック
12.5. ロックとインデックス
13章性能に関するヒント
13.1. EXPLAINの利用
13.2. プランナで使用される統計情報
13.3. 明示的なJOIN句でプランナを制御する
13.4. データベースへのデータ投入